MTオイル交換と製品データシート(PDS)の見方

メンテナンス

ミッションオイル交換を行う際、何を基準に銘柄を選びますか?
そんな悩みを持った人に少しでも参考になればと思い製品データの見方を私の経験を交えて説明していきます。




私は今まで、ミッションオイルに関して今まで特に銘柄にはこだわりが無かったのですが、銘柄で違いが出るのか?なんとなく試してみたくなったので少し浮気してみました。

ガルフ プロガード ギヤーオイル 75W-90(GL-5)から
カストロールSyntrans Transaxle 75W-90(GL-4+)へ変更。


粘度は全く一緒で変わらず。

違う所と言えば、部分合成油から全合成油になった点でしょうか?
あ!あと、データシートによると動粘度がチョット違うかな。
このデータね↓



↓コッチが今回投入したカストロールのデータ。

エンジンオイルだと色んなデータ項目に注目しますが、ギヤーオイルはあんまり注目されないですね。

で、
動粘度ってのは【Viscosity, Kinematic 40C】と【Viscosity, Kinematic 100C】があって、オイル温度が40℃の時と100℃の時の粘度を数値化してるんですよ。



ちなみにコレが測定方法↓



オイルが各温度で図のC地点からD地点まで流れる秒数を粘度で現すんですね♪
だから、数値が小さいほど柔らかく、大きい程硬くなります。

ソレを踏まえて、今回のオイル交換を見て行くと。。。



低温時(40℃)
ガルフは87.54秒     カストロールは78秒  【その差9.54秒】

『9.54秒分カストロールが柔らかく、街乗りでのシフト感が良くなりそう』

高温時(100℃)
ガルフは14.21秒     カストロールは14.8秒   【その差0.59】

冬の朝一番の様な場面では、
『ガルフの方が粘度が柔らかいのでギアが入りやすい』

モータースポーツで大事な高温時は
『カストロールが硬いので、油膜切れで起こる故障を発生させ難くい』



結果、カストロールSyntrans Transaxleの方がおなじ75w−90でもモータースポーツに振った性能って感じになりますねぇ。(ただ。。。オイルの価格が3倍ほど違うのでコスパが良いとは言えない。)

ガルフはリッター1000円ほどで買えるんで懐には優しく、しかもそんなに低温時のシフトフィールも悪く無いからカストロール銘柄にするかはその人の車の使い方次第になります。


オイル選びは難しく、オモシロイですね。

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